茶室建築・茶道具の製造・卸・小売
有限会社 たかせ物産

茶室建築、茶道具の製造・卸・小売の「たかせ」

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水屋建材

お客様が水屋設置を決めてからの手順としては以下の通りになります。

  1. 床の間の位置、炉を切る場所、待合の場所を基に最適な水屋設置場所を決めます。
  2. ご自分の流派における水屋の材質、棚板の間隔、竹釘の位置など絶対に変更してはならない決まり事を施工業者に説明し、理解してもらいます。
  3. 施工業者様との打ち合わせを終え、最終見積りを作成してもらい、契約完了後工事開始となります。

茶道の知識をお持ちでも建築の基本知識を待たないまま施工業者様と打ち合わせすることは少々難しいところです。
当社では最初にお客様と流派、設置場所の情報を基に茶道専門の打ち合わせだけを完了します。
その後の施工業者様との現場での収まりや納入時期など細かい打ち合わせはすべてこちらで対処します。
設置場所の都合などでどうしても寸法変更が必要な場合は再度お客様と流派に基づく使い勝手を確認します。
炉切工事も同じですが、水屋設置の失敗例のほとんどは上記手順の1~2を省くことが原因です。

水屋の材料は杉の赤身部分のみを使用し、無垢材のカンナ仕上げが決まりです。
人工的なウレタン加工を施し景色を変えるのであればホームセンターの棚板で十分です。

  • 通し棚 赤杉

    通し棚 赤杉

  • すのこ棚 赤杉 女竹組込み

    すのこ棚 赤杉 女竹組込み

  • 腰板セット 赤杉杢目一枚板反り、割れ防止加工済

    腰板セット 赤杉杢目一枚板反り、
    割れ防止加工済

  • 香狭間透かし

    小狭間透し

  • 吊り棚

    吊り棚

表千家

表千家は教本により水屋の棚の間隔、腰板の材質・寸法などがmm単位で決まりがある流派です。
水屋道具の設置場所もすべて決まっている事から、絶対に変更してはならない箇所が多くあります。
流派の決まり事は重要ではないという方は中途半端に材料にお金をかける事はお勧めしません。
簡易水屋として棚板2〜3枚と竹すのこを設置するだけで十分です。

1. 吊り二重棚セット 内容:棚2枚・吊り棒・替折釘2本
写真では吊り棒に竹を仕様しておりますが現在は教本に基づき赤杉の角棒に変更しました。
2. 通し棚 茶杓や茶器など各の高い道具も置きます。
3. すのこ棚 水気が抜けていない道具を置きます。
棚板の間に必ず細い竹を組込みます。
4. 腰板セット 内容:正面1枚・脇面2枚
赤身部分のみの杢目一枚板が決まりです。
この材料のしばりが全国の職人さんの悩みの種となっています。
テーブルのような厚板を全国で使用すると一瞬で天然杉が枯渇してしまいます。
当社独自の加工により反らず、割れが入らず、高額過ぎない腰板をご用意します。
5. 水屋釘 高山の茶筅職人さんに依頼しています。
6. 竹すのこ晒し竹 決して紐などで固定せず、汚れやすい箇所をずらしながら使用し、全体的に汚れてきた時が取替え時期です。
7. 水栓道具 水屋近くに水道がある場合は基本必要ありません。水屋カメにやかんなどで補給するだけで十分です。腰板に蛇口をつける場合はブロンズ以外をお選びください。
蛇口をさわるたびに手に付着した金垢が白木の柱や棚を黒く汚していきます。
本来であれば水屋に存在しないはずの蛇口をあえて設置する際はご注意ください。
3尺間(900mm) 4尺間(1200mm) 5尺間(1500mm)
吊り二重棚・吊り棒・替折釘セット 35,000円 35,000円 35,000円
通し棚 26,000円 32,000円 38,000円
すのこ棚 26,000円 32,000円 38,000円
腰板セット 80,000円 96,000円 116,000円
水屋釘 4,000円 4,000円 4,000円
竹すのこ晒し竹 23,000円 25,000円 27,000円
合計 167,000円 195,000円 227,000円

※ 竹釘と竹すのこ晒しは水屋完成後に内寸法に合わせてお見積させていただきます。
※ 竹すのこ下のステンレス受け皿部分は現場の板金職人さんにぴったりの寸法で制作依頼する方法がベストですが、事情があり難しい場合はご相談ください。
※ 表千家の腰板の寸法は絶対に変更してはならない部分のひとつです。

各流派における知識、正式材料準備の手間・工事費を省きたい方はこちらへ 水屋ユニットのページへ

裏千家

水屋道具の置き場所などで表ほどの厳しさはありません。
通し棚の数が多く、様々な水屋道具を収納できる水屋ですが、注意すべき点は腰板に竹柄杓を掛けて収納するため、腰板の最低限の高さが無いと柄杓の柄本が乾燥しません。

1. 通し棚A 茶杓や茶器など各の高い道具も置きます。
2. 通し棚B 茶杓や茶器など各の高い道具も置きます。
3. 通し棚C 茶杓や茶器など各の高い道具も置きます。
4. すのこ棚・香狭間透し板セット 水気が抜けていない道具を置きます。棚板の間に必ず細い竹を組込みます。
4. 腰板セット 正面×1枚 脇面×2枚 内容:正面1枚・脇面2枚
赤身部分のみの杢目一枚板が決まりです。
この材料のしばりが全国の職人さんの悩みの種となっています。
テーブルのような厚板を全国で使用すると一瞬で天然杉が枯渇してしまいます。
当社独自の加工により反らず、割れが入らず、高額すぎない腰板をご用意します。
5. 水屋釘 高山の茶筅職人さんに依頼しています。
6. 竹すのこ晒し竹 決して紐などで固定せず、汚れやすい箇所をずらしながら使用し、全体的に汚れてきた時が取替え時期です。
7. 水栓道具 水屋近くに水道がある場合は基本必要ありません。水屋カメにやかんなどで補給するだけで十分です。腰板に蛇口をつける場合はブロンズ以外をお選びください。
蛇口をさわるたびに手に付着した金垢が白木の柱や棚を黒く汚していきます。
本来であれば水屋に存在しないはずの蛇口をあえて設置する際はご注意ください。
3尺間(900mm) 4尺間(1200mm) 5尺間(1500mm)
通し棚×3枚 78,000円 93,000円 114,000円
すのこ棚・香狭間透し板セット 60,000円 60,000円 60,000円
腰板セット 80,000円 96,000円 116,000円
水屋釘 5,200円 5,200円 5,200円
竹すのこ晒し竹 23,000円 25,000円 27,000円
合計 218,000円 252,000円 290,000円

※ 竹釘と竹すのこ晒しは水屋完成後に内寸法に合わせてお見積させていただきます。
※ 竹すのこ下のステンレス受け皿部分は現場の板金職人さんにぴったりの寸法で制作依頼する方法がベストですが、事情があり難しい場合はご相談ください。
※ 裏千家は腰板に多くの水屋道具を収納しますので水屋釘を多く使用します。

各流派における知識、正式材料準備の手間・工事費を省きたい方はこちらへ 水屋ユニットのページへ